井上久梨子のポリシー私は未来の日本に生まれてくる子どもたちが
「日本に生まれて良かった」と思える日本を残すために活動します。
『あたりまえ』と思っていることに感謝し、
先人への感謝、先祖への感謝を伝え続ける人でいます。

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習慣diary

高校球児の皆さんへ

高校野球が中止となりました。

そのニュースを聞いて
「残念。せっかくだったのに・・・」
と思う人もいれば

「さぁ。夏に向けて今日から練習だ」
と思った人もいるでしょう。

脳を知れば知るほど
確実に言えることがあります。

それは
『イメージ=結果』
ということです。

あなたはどちらをイメージしますか?

「マイナスなことをイメージしますか?」
それとも
「未来に向けてワクワクをイメージしますか?」

今日は高校球児に向けて届けます。

◆◆◆◆◆〇〇〇〇〇◆◆◆◆◆

勇人は、自宅から自転車で5分ほどのところにある
駅の近くの公園にいた。

街灯が辺りを照らしているので暗くはない。

夜も十時を回っているため、
人通りはそれほど多くはなかった。

勇人は足を広げ、バットを肩にのせ、
ゆっくりと構えた。

昼間のシーンがよみがえる。

グラウンドのにおい、
スタンドからの声援、
対峙するピッチャー
風が吹き抜ける。

が、よく見ようと目を凝らすと
やはりイメージはすり抜けてゆく。

公園はセミの鳴き声以外は聞こえない。

スイングをした。

ブンと風を切り裂く音が、
心地よく耳に響く。

体は疲れているはずなのに、
血液が余熱をもって体内をかけめぐっている。

手のひらの感触がよみがえって
どうしようもなくなり、
もう1度つかまえようと家を出た。

(明日は決勝戦だ!)

勝利すれば甲子園への出場。

勇人は続けざまに
バットを振った。

(あとひとつ・・・)

額に汗がにじむ。

勇人は
バットを持ったまま
クスリと笑った。

その日の試合で
鎌田が泣いていたのを
思い出した。

ホームベース近くで、
勇人がみんなにもみくちゃにされているとき、
鎌田は少し離れたところで
涙を袖で拭っていた。

「なんでおまえが泣いているんだよ」
とチームメイトたちが驚き、笑っていた。

「出てくるもんはしょうがないだろ」

勇人はそんな鎌田のもとに駆け寄ると
強く肩を組み、乱暴に頭をなでた。

決勝の相手は、私立の強豪校だ。

一度も対戦したことはないけれど、
映像は見たことがある。

幼いころ、甲子園に出場したのを
テレビでも見た。

いいピッチャーもいるし、
打線も強力だ。

何より漂っている貫禄が
うちの学校とはずいぶん違う。

前評判も、うちの高校には不利だ。

(悪くない)

と勇人は思った。

(逆境でこその、自分じゃないか)

きっと、
今日以上に沢山の人たちが
球場に来てくれるだろう。
テレビ中継も入る。

勇人の一挙手一投足に
注目が集まるだろう。

【岸川勇人選手に注目】
という記事だって出るだろう。

息を止め、足を踏み出し、
ブンっとバットを振った。

バッドがボールをとらえる。

キンッという金属音のあとに訪れる
一瞬の静寂。

その次の瞬間、
ワッという歓声がわき起こる。

勇人は目を凝らしてボールの行方を追う。

「打ったぁ~。大きい、大きいっ、伸びる・・・」

夜空をスクリーンにして、
勇人のイメージが広がる。

晴れ渡る空の中を、
鋭く舞い上がるボールが見える。

幼いころからずっとそうだ。

勇人はいつも心の中の
ホームランボールを見つめ、
追い続けている。

『君が勇気をくれた』松尾健史:著書
現代書林:出版    ※一部抜粋※

◆◆◆◆◆〇〇〇〇〇◆◆◆◆◆

脳はイメージしたことを実現しようとする!

だからこそ、
五感から感じるものすべてを
リアルにイメージすればするほど
現実になっていきます。

さぁ。あなたなら
「どんな試合をイメージしますか?」

今日も未来に向けての一歩を
踏み出していきましょう!

本日も最後までお読み頂きまして
ありがとうございました。

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