友達屋
今、世の中は、
マイナスな情報が溢れています。
人間の脳は無意識のうちに
マイナスのイメージ、マイナスの感情、
マイナスの思考になっていきます。
これが人間の脳の特徴です。
だからこそ!
脳をプラスにコントロールすることが
とても重要です。
ワクワクすること
楽しいこと
前向きになるようなことを
考える時間を意識的に
増やしていきましょう。
皆様くれぐれもご自愛ください。
さて、本日は
こんな文章をご紹介します。
人それぞれに
色んなことを感じる
素敵な絵本のお話です。
◆□◆□◆
「えー。友達屋です。
友達はいりませんか?
寂しい人は居ませんか?
友達 1時間 100円
友達 2時間 200円」
キツネがやってきます。
「ともだちや」
と書いたのぼりを持って
歩いています。
「友達屋さん」
早速、声がかかりました。
「まいど。ありーーい。」
キツネが 揉み手をしながら
草やぶを覗き込むと・・・
ウズラのお母さんがひそひそ声で頼みました。
「赤ちゃんが眠ったばかりなの・・・」
「・・・はぁ・・・」
キツネは小声で歩いていきます。
「えー。友達屋です。
友達はいりませんか?
寂しい人はいませんか?
友達 1時間 100円
友達 2時間 200円」
岩陰からガラガラ声がしました。
「なんだ。なんだ。声がちっちゃくて聞こえんぞ。
もっとでっかい声で言え。でっかい声で。」
「えー。友達屋です。」
キツネが声を張り上げ近寄ると
クマがイチゴを食べていました。
「何屋だって?」
「友達屋です」
「そうか。いくらだ。」
「1時間 100円です」
「買った。買った。
俺も一人ぼっちの食事はつまらん
と感じていたところだ」
「友達と食うイチゴだと うまい
なぁ。キツネ」
クマはキツネの肩をぽんぽん叩きました。
「ええ。うまいですねぇ」
キツネも笑いながらうなずきました。
・・・いいえ。
まずくて、まずくてたまらないイチゴを
ゴクリと飲み込んでいました。
キツネはイチゴなんて食べません。
「甘いだろう 友達!」
「甘いですねぇ。はちみつは。クマさん」
「クマさんだって。やめろ。やめろ。
友達じゃないか。クマでいい。クマと言え。キツネ」
「・・・・ク。クマ」
「なんだ、キツネ」
キツネは、イチゴでしくしくするお腹を
おさえながら200円をいただきました。
「えーー。友達屋です。
友達は いりませんか?
寂しい人は居ませんか?
友達 1時間 100円
友達 2時間 200円」
木の陰からギトギトする声が
呼び止めました。
「おい。キツネ」
「・・・ま。まいど。ありーい。」
キツネがこわごわと覗き込むと
オオカミがいました。
「トランプの相手をしろ」
「・・・へぇ」
キツネはオオカミの向かい側に座りました。
トランプはオオカミが3回勝って、
キツネが1回勝ちました。
「あのう・・・・」
キツネは申し訳なさそうに
手を差し出しました。
「なんだい? 友達」
「まだ、お代を頂いていないのですが・・・」
「お代だって!!!!」
途端にオオカミは目をとがらせました!
「お、おまえは、友達から金をとるのか?
それが本当の友達か?」
オオカミは、牙をガチガチ鳴らしました。
「ほ、本当の友達?」
キツネは目をしばたきました。
「そうだ!本当の友達だ。俺は友達屋なんか
呼んだんじゃないぞ」
そういえばオオカミは「おい、キツネ」と
呼んだのでした。
「それじゃ、明日も来ていいの?」
キツネはそーっと手を ひっこめながら聞きました。
「明後日もな キツネ」
オオカミは、ミニカーをくれました。
「これをもらってくれるか」
「ありがとう。オオカミさん」
オオカミの一番大事な宝物でした。
「えー友達はいりませんか?
寂しい人は居ませんか?
何時間でも ただ。
毎日でも ただです。」
キツネは、スキップしながら帰っていきます。
もうすぐ 星が出てきます。
絵本「ともだちや」より引用
◆□◆□◆
高校生が言います。
「彼女いらない」
「なんで?」って聞くと
「めんどくさい」という返事がかえってきます。
また他のところでは・・・
「今の悩みはなに?」
「コミュニケーション障害」
「何人くらい。自分はコミュニケーション障害だと思ってっていますか?」
と聞くと・・・
教室にいた90%が手を挙げました。
このままでは人間関係のどんどん希薄になっていきます。
友達っていいよ。って感じてもらいたい!
友達がいるって幸せなことだよ。って伝えたい!
お金があっても友達がいないって寂しいじゃない!って伝えたい。
いじめや自殺の無い世の中になりますように
そして、一人一人が
他の人のことを思いやれる世の中になれば
世の中は必ず良くなると信じています。
本日も最後までお読み頂きまして
ありがとうございました。
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