習慣形成と出逢って・吾妻貴幸様
~~ 習慣形成と出逢って~~
父の創業した、産業廃棄物処理・資源リサイクル回収業の会社に入社したのは平成20年。
それまで札幌、東京にてホテル・レストランのサービス業務を仕事にしていた私には、かなりの畑違いに思えましたが、
父の誘いもあり、長男という使命感のもとに北海道十勝に帰ってくる決心をしました。
1〜2年経つと仕事にも馴れてきて私なりの考えをついつい強く出すようになり
社長である父の考えと異なる事が多く、会社を混乱させてしまう事が少なからず出てきました。
そして、日に日に父との関係は悪化。
私だけが知らない事も多くなり、一緒に働く家族や社員からも孤立している感覚になり、毎日が不安でイライラし悪循環を止められずにいた、平成26年にナニメンさんの講演を聴き、チームにおける自分の在り方。
そして、習慣形成という言葉に触れ、その翌年にはナニメンさんの主催する喜働力塾に参加。
そこで宿題に出されたのが、習慣を創りだす習慣を創る、凡事徹底。
父との関係を知ったナニメンさんの提案により毎日、父にハガキを書く事になりましたが、口もきいていない状態だったので、ただただ恥ずかしく、最初の一文字目を書くまでは覚悟が決まらず、相当時間がかかったのを覚えています。
その時に決めた事は『マイナスの言葉を使わない』
そう決めて書き始めると社員やお客様の良い所を探すようになり、見かけた風景や季節の変化と、不思議なもので平成27年4月27日から現在まで「書く事がない」と困った事がなく、実は伝えたい事は沢山あったのだと気づかされました。
そして、ハガキを書き始めて一ヶ月した頃、
父の私に対する態度が変わってきたように感じ、ナニメンさんに報告。
すると「それは父が変わったのではなく、君の父に対する見かたが変わったんだ」
と指摘された事は私の人生において最大にショックを受けた事だと思い返します。
千日を超える日々の中では、うっかり忘れそうになった事も一度や二度ではありませんが『今日はいいや』と思った事はありません。
自分と約束したからです。
そして、毎日私の感じた事。考えている事。社員の事。お客様の事。家族の事。
それらを黙って読み続けてくれる父への感謝が、続けさせて戴いている。
という気持ちになっています。
毎日、隣の社長のデスクに置いて帰るのですが、
以前と違い、大切な事は直接話し、社員の不安と混乱を減らす事が出来、現在は弊社の未来を相談しあえる環境になってきました。
その他の習慣、朝食後の皿洗いは妻に大変喜ばれています。
そして、私の友人の体験になりますが、名古屋に住むいとこが難病にかかり、医者も手のほどこしようがないと聞いた友人は私が父にハガキを書き環境に変化が起こっているのを知り、いとこにハガキを書き始めました。
すると、誰より不安を抱え、弱っていたいとこの母が感激し、三ヶ月の間ハガキをやりとり。
そして友人は三ヶ月過ぎた時に自分の母を連れて名古屋を初めて訪れ直接のお見舞いを。
その頃には医者も驚く回復を見せ、今なお回復は進んでいると聞きました。
自分との約束を守り、一つの事をやり続ける。
そうする事で当たり前が当たり前では無くなり、
続けさせてもらえる感謝が私の毎日を豊かなモノにしてくれています。
吾妻貴幸
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